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天使のプレゼント マール王国物語 【Angel Present A Marl Kingdom Story】 メーカー 日本一ソフトウェア 対応機種 PS2 発売日 2000年12月21日 ジャンル ミュージカルRPG マール王国物語シリーズのマール王国の人形姫とリトルプリンセス マール王国の人形姫2の2作で明かされなかった物語を補完する 5話+1話のオムニバスストーリー
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律「誕生日おめでとう」 唯「光栄でありますりっちゃん体長」 律「はいこれ」 唯「私もはい」 律「・・・受験がんばろうな」 唯「う、うん」 唯「・・・お互い頑張ろうね」 律「ふふ」 唯「あはは」 紬「Happy birthday唯ちゃん」 唯「こちらこそ」 紬(こちらこそ?) 紬「これ、生ものだから早めに食べてね」 唯「私のプレゼントは生ものじゃないから食べちゃ駄目だよ!お腹壊すから」 紬「うふふ、気をつけるわ」 唯「くれぐれも食べちゃ駄目だからね!」 紬「は~い♪」 梓「唯先輩、お誕生日おめでとうございます」 唯「プレゼントはあずにゃんかな?」 梓「ち、ちがいますよ!」 唯「またまた照れちゃって~」ムギュ 梓「にゃ、もうやめてくださいよぉ」 梓「はい、これプレゼントです」 唯「じゃあ私からはこれ」 梓「先輩」 唯「なあに?」 梓「あの・・・」 梓「来年も呼んでくださいね!誕生日会!」 唯「もちろん!約束だよ!」 梓「はい!」 さわ子「唯ちゃん誕生日おめで・・・」 唯「?」 さわ子「・・・誕生日が来たって事はね、また一つ歳をとったって事なのよ」 さわ子「誕生日は女の敵でもあるの」 唯「よくわかんないや」 さわ子「今に分かる時が来るわ」 唯「そうなの?」 さわ子「ま、とりあえず今日の所はおめでとう。はいプレゼント」 唯「ありがとうさわちゃん!私からもはい!」 さわ子(教え子からのプレゼントって嬉しいわね、やっぱり) 純「唯先輩おめでとうございます」 唯「ありがとう純ちゃん」 純「これ、つまらないものですけど」 唯「そんな事ないよ、とっても嬉しい」 唯「私からはこれ!あ、あとね」 純「はい?」 唯「髪のもふもふ触らせて!」モフー 純「まあいいですよ・・・って言う前にもう触ってるし」 唯「えへへ~」モフモフ 純(可愛い人だな) 和「唯、誕生日おめでとう」 唯「ありがとう和ちゃん」 和「これからもよろしくね」 唯「ずっと一緒に居てね」 和「そうね、そうなるといいわね」 唯「うん!はいこれプレゼント!」 和「アンタが先に渡すのね・・・はい、私からはこれ」 唯「ありがとう!」 和(私が居なくなっても頑張ってね、唯) 唯「憂~何してるの~?」 憂「洗い物だよお姉ちゃ~ん」 憂「あ、もうこんな時間」 憂「みなさんそろそろ帰らなくて大丈夫ですか?明日も学校が・・・」 律「お、もうこんな時間かよ」 澪「悪いな、こんな遅くまでお邪魔して」 憂「いえいえ、私たちはいつまで居て貰っても構わないんですけど」 梓「さすがに次の日学校でお泊まりはね」 純「だね」 和「帰りましょう」 紬「うん」 唯「それじゃあね」 澪「ああ、また明日」 律「今日は楽しかったぜー!」 紬「またね、唯ちゃん」 梓「お邪魔しました」 純「ばいばい憂ー」 和「早く寝るのよ」 さわ子「うう、飲みすぎたかも・・・」 憂「今日はどうもありがとうございました」 唯「ばいばーい!」 律「いやー楽しかったなー」 澪「憂ちゃんの料理、また一段と美味しくなってたもんな」 紬「あら・・・そういえば」 梓「どうしました?」 唯ちゃんと憂ちゃんって プレゼント交換してたかしら・・・? 憂「・・・」カチャカチャ 唯「憂ー洗い物終わったー?」 憂「もうちょっとー」 唯「終わったら一緒にテレビ見よー」 憂「はーい」 憂「・・・」 憂(期待なんて、してなかったもん) 憂(家族なんだし、今更プレゼントなんて) 憂(くれないのが当然、なんだよね) 唯「憂ー?」 憂「お姉ちゃん」 唯「あ、洗い物終わったの?」 憂「うん」 憂「お姉ちゃん」 唯「ん?」 憂「誕生日おめでとう」 唯「ありがと、それは?」 憂「これは私からの誕生日プレゼントだよ」 憂「大好きだよ、お姉ちゃん」 唯「ありがとう、憂」 憂「・・・」フルフル 唯「憂」 憂「・・・な、なあにお姉ちゃん!」ニコッ 憂「あ、私まだやることがあったんだっけ!」 憂「お姉ちゃん、先に寝てて・・・」 唯「ふふふ」 唯「ふっふっふ」 憂「?」 唯「計画通り」 憂「え?」 唯「サプライズって奴だね」 唯「でもちょっとやりすぎだよね、ごめんね」 憂「え?え?」 唯「憂、これ受け取って」 唯「私の誕生日を祝ってくれてありがとうっていうプレゼントだよ」 唯「言わばダブルハッピーバースデイ」 憂「おねえ・・・ちゃん」 唯「憂は賢いからね、私程度のサプライズなんてすぐ見抜かれると思ってたから」 唯「すごい回りくどい事しちゃったね、ごめんね」 憂「お姉ちゃん・・・!」 唯「私、心を込めて選んだよ」 唯「いつもいつも私の事想ってくれてる憂を想って」 唯「私の気持ちが伝わりますようにって」 憂「お姉ぢゃん」ボロボロ 唯「いつもありがとう憂、ハッピーバースデイ」 憂「お姉ちゃん!お姉ちゃぁぁぁん!」ギュッ 唯「ごめんね、不安にさせちゃって」 憂「いいの!そんなの全然気にしてない!」 憂「ずっと一緒にいてね!お姉ちゃん!」ボロボロ 唯「うん、ずっと一緒に居るよ」 憂「ずっとずっとずっとだよ!」ボロボロ 唯「うん」 唯「ありがとう、憂」 ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ 唯「う~ん」 憂「起きてお姉ちゃん」 唯「はっ」 憂「もう、遅刻するよ」 唯「あわわ」 憂「ふふ」 唯「えへへ」 唯「行ってきまーす」 憂「行ってきまーす」 唯「寒いねえ」 憂「うん」 唯「手繋ごっか」 憂「うん!」 澪「お、唯に憂ちゃん」 律「おはよ」 唯「りっちゃん澪ちゃんおはよ~」 憂「おはようございます」 紬「あらあら、二人とも手なんて繋いで」キラキラ 唯「ムギちゃんもおはよ~」 和「あら、みんなお揃いで」 唯「和ちゃん」 梓「あ、皆さんおはようございます」 純「おはようございます」 唯「わわ、今日はすごいね」 憂「みんな揃って登校なんて初めてだよね」 さわ子「やばい、完全に遅刻だわ・・・」 唯「さわちゃんまで!」 澪「いや先生は流石にこの時間に登校しちゃまずいのでは」 唯「こんな事もあるんだね」 憂「そうだね」 唯「憂の手あったかい」 憂「お姉ちゃんの手の方があったかいよ」 唯「いやいや憂の方が」 憂「お姉ちゃんの方が」 唯「憂の方が・・・」 憂「お姉ちゃん・・・」 ・・・・・・・・・ 唯「いい天気だねえ」 おしまい あとがき 唯ちゃんお誕生日おめでとう これからもずっと元気でいてください 戻る
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スレ立て日 20221005 元スレURL ᶘイ^⇁^ナ川「ぴっぴさん!誕生日プレゼントください!」ぴ「しゃーねーなー」 概要 カオス タグ ^イナ川 ^ぴっぴさん ^いなぴ ^栞子 ^ランジュ ^安価 ^SS
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2020年9月16日 出題者:ウルリク タイトル:最後のプレゼント 【問題】 コシミはタカフミとのデートにプレゼントしてもらった カメティエのウミガメのシルバーペンダントをつけて行った。 しかしそのせいでタカフミと別れてしまった。 状況を説明してください。 【解説】 + ... コシミ「デートに遅れる!早く行かないと」 鏡を見ずに急いでペンダントをつけてタカフミに会うと、なぜかペンダントを凝視してきた。 コシミ「タカフミさんのプレゼントつけてきちゃた!似合う?」 タカフミ「俺があげたのってゴールドのウミガメだったんだけど……」 コシミはデートに急ぐあまり前の彼氏にもらったシルバーのウミガメペンダントを 間違えて付けてきてしまった。 「金メッキが剥がれたのかな…ァハハハ…」と言い訳するも 「俺があげたの18金だから」と言ってタカフミは帰ってしまった。 その後タカフミから連絡が来ることはなかった 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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部室では何とかやり過ごしたものの、律はその日も私の家に来なかった。 次の日も、またその次の日も。 そんなことが何日か続いたある日、ムギに声をかけられた。 「もしかして、ケンカしてる?」 「……何の話」 「りっちゃんと澪ちゃん、最近あんまり会話してないでしょう?」 ムギは鋭い。ほわほわしているようで、微かな空気の変化に敏感だ。 私と律の間に漂う険悪な雰囲気を見逃さなかった。 「二人がケンカなんて、珍しいわね」 確かに律とケンカしたのなんて、久しぶりだ。 この前は、高二のライブ直前だっけ。 つくづく大事な時期にケンカしてるものだと思う。 「私が、ちょっと律に言い過ぎちゃって」 ムギが相づちを打つ。 「私自身も受験で苛立ってたんだ。それで、つい律に当たっちゃった」 私は言葉に詰まった。 思い返せば、私は何てことを言ってしまったんだろう。 ムギは何かを考え込む。 「あ、そういえば!」 そして、思いついたように声を上げた。 「ねぇ、澪ちゃん。今度の15日って誕生日でしょ?」 受験ですっかり忘れていたが、そういえばそうだった。 「みんなでお誕生日会を開きましょう!」 「いや、いいよ……みんな勉強で忙しそうだし」 「大丈夫よ、ちょっとぐらい」 「でも……」 「それじゃ、お昼の間だけを使ってとか。今日みんなに聞いてみましょう!」 ムギは既にその気らしい。 目が輝いて、眉毛が充実している。 そして、部室にて―― 「さんせーい!! 憂も呼ぶね!」 「み、みなさん勉強は大丈夫なんですかっ?」 「あずにゃんは来ないの?」 「もちろん行きます!」 「……ぷぷ」 「はっ」 こうして、軽音部のみんなが私の誕生日を祝ってくれることになった。 ――ただ一人、部室に顔を見せなかった律を除いて。 「りっちゃん、どうしたのかな」 「まさか、本当に体調を崩したとかじゃ……」 「学校には来てたからそれは大丈夫よ」 「それじゃ何で……」 今日は週末、つまり私の誕生日前では最後の登校日。 律が私を避けたことは明らかだった。 「大丈夫よ、澪ちゃん」 ムギに背中をさすられる。 「りっちゃんにはメールでもしましょう?」 怪訝そうな表情を浮かべる唯と梓に向かって、ムギは言った。 その日も律は私の家に来なかった。 一人で机に向かう。数学を一問解くと、時計を見る。 まだ十分そこらしか経っていない。 勉強の邪魔、なんて律に言っておいて、律がいなくてもまるで勉強がはかどらない。 受験勉強は長く苦しい。でも、誰かと一緒なら頑張ってやっていける。 誰かが側にいた方が、頑張れるんだ。 直前になって疲れとプレッシャーが限界になったとき、それは如実に感じられる。 鉛筆を乱暴に投げ捨てた。 筆記用具や問題集を机の上にほっぽりだしたまま、私はベッドに倒れ込んだ。 ―――― 「ハッピーバースデー澪ちゃん!!!」 「おめでとうございます!」 クラッカーの音が盛大に鳴り響く。 唯とムギ、梓と憂ちゃん。 受験直前ということもあって去年より人は少ないけれど、それでもみんなが集まってくれた。 「あ、ありがと、みんな」 嬉しくて、ちょっと照れくさかった。 「こんな忙しい時に、私のために集まってくれて……」 「あ、澪ちゃん涙ぐんでる~!」 「お姉ちゃん、めっ」 「ちょ、ちょっと欠伸しただけだっ」 十八歳の誕生日も、みんなに囲まれて過ごすことができた。 でも、やっぱりそこに律の姿はなかった。 「律先輩、何してるんでしょうか」 「澪ちゃんの誕生日なのにね」 「メールしたら、行くとは言ってたんだけど」 「家まで呼びに行きますか?」 「いいよ別に、そのうち来るだろ」 「でも……」 「そうね、先にやっちゃいましょう。今日は特製ケーキを持ってきたの」 「おぉ! ケーキ!」 ムギの計らいもあって、どうにかパーティが和気あいあいと進んでいく。 ゲームをしたり、プレゼントをもらったり、演奏してもらったり。 その年の誕生日も、とても楽しいものになった。 ……結局律は最後まで現れなかったのだけれど。 私の誕生日がもうすぐ終わる。 あと十秒、九、八、七……時計から目を逸らす。 とうとう16日になってしまった。 ずっと前から、律は私と誕生日を過ごしてくれた。 誕生日に律と会話すらしないなんて、初めてのことだった。 携帯を開く。メールは一件もない。 机の前に座る。もう一度、携帯を開く。 体ごと突っ伏して、ため息をもらした。 律との思い出がよみがえる。 小学生、中学生、そして高校生。 私と律はずっと一緒だった。 私は律を助けているようで、いつも律に助けられていた。 いじめっ子に絡まれてる私を、身体を張って守ってくれたり。 恥ずかしがり屋の私の背中を押してくれたり。 引っ込み思案だった私を音楽の道に引っ張りこんだのも律だ。 そのおかげで軽音部に入って、かけがえのない親友と出会うことができた。 いつしか律はただの幼なじみじゃなくなった。 私にとって、大切な人。 弱虫の私をずっと支えてくれた、かけがえのない…… 手で涙を拭く。 拭いても拭いても、止めどなく溢れる。 律に会いたい。 仲直りができなくてもいいから、嫌われたままでいいから、会って謝りたい。 会いたいよ、律。 そのとき。こんこん、と音がした。 息を呑んで耳を澄ませると、もう一度、こんこん、と音がした。 窓を叩く音だ。こんな風に家に来る人間は一人しかいない。 おそるおそるカーテンを開けると、そこには…… 「みおー、開けてくれい」 私はすぐに窓を開けて、そのびっくりするほど冷たい手を取る。 「あちゃー、ちょっと遅れちゃったか」 のんきなことを言っているのは、幼なじみだった。 「ごめんごめん、寝過ごしちゃってさ」 ケンカしていることを忘れたかのように、律はにこやかに話しかけてくる。 「もしかして、私を待ってたとか? まさかな」 そのまさかだよ、バカ律。 「パーティってもう終わっちゃった?」 とっくの昔に、と私は頷く。 「ですよねー、失敗しっぱい」 律は悪びれる様子もない。 業を煮やした私は律に問いただす。 「いったい今まで何やってたんだよ!」 「何ってそりゃ……」 これ、と律は紙袋を差し出した。 その中には、所々ほつれたマフラーがあった。 「慣れないことするもんじゃないな、やっぱ」 律がぽりぽりと頬をかく。 「勉強の合間にちょいちょいとやっても一向に進まないし、夜更かししたら眠くなるし」 「じゃ、じゃあ最近お前の様子がおかしかったのって……」 「そだよ、それ編んでた」 こんな大事な時期に、勉強の時間を割いてまで私のプレゼントを? それで寝不足になって、何考えてるんだお前は。 「いやー、完成したらどっと疲れが出ちゃって、寝て起きたらこんな時間だろ? 急いで来たんだけど……」 律、と名前を呼ぶ。 不思議と心が温かくなった。 「な、何ですか澪さん。もしかして怒ってらっしゃる?」 ゆっくりと律に近づく。 「あ、勉強はそれなりにしてたぞ、別にサボってなんかないからなっ」 なおも律に近づいていく。 「ごめんってば、でも澪にどうしても渡したくてっ」 距離を詰めて詰めて、そして、思いっきり。 思いっきり、律を抱きしめた。 「みお……?」 「ごめっ、わたし、律にひどいこと言った!」 声にならない声をひねり出し、ともすれば収拾がつかなくなる心を必死に抑えつける。 涙でくしゃくしゃになった顔を律の胸に押しつける。 「律は、わたしのために、ここまでして、くれたのに、わたしはっ……」 律に背中をなでられる。 「ごめん、あんなこと、言うつもりなかったのに、疲れてて、どうかしてたっ」 「よしよし、もう気にしてないって」 「ごめん、律ごめん」 「ごめんより、お礼が欲しいな」 「……」 ありがとう、と私は呟いた。 しばらくして、ようやく落ち着いた頃。 私は律と肩を並べて座り込む。 律からもらったマフラーを首に巻いて。 「ごめんな、誕生日に間に合わなくて」 「全然気にしてないよ」 「悪いな、下手くそなマフラーで」 「……うぅん」 最高のプレゼントだよ。 「なぁ、澪。今日空いてる?」 「受験生に暇はなし」 「そう言わずにさ、ちょっとだけ!」 「一体何の用?」 「澪の誕生日会やろうぜ!」 いきなり何を言い出すのかと、びっくりした。 「で、でも、もう16日だぞ?」 「いいじゃん、一日遅れでも。澪の、もう一つの誕生日ってことで」 はっと、小学生の頃の記憶が思い起こされた。 「どした、急にぼっとして」 「似たようなことを、昔言われた」 「そだっけ?」 そうだよ、忘れるもんか。 律と過ごした最初の誕生日だ。 お前は忘れたかもしれないけど、私にとっては大切な思い出なんだ。 律の肩によりかかる。 「16日の誕生日か」 「いいアイデアだろ?」 「分かった、いいよ」 「よし決まり!」 「そのかわり……」 私は一つ条件をつけた。 今年だけじゃなく来年も、そのまた来年も…… この日は二人で過ごそうって。 3
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――――――――――――――――――――――――――| Happy Birthday 梓 ! || || || 梓、17歳の誕生日おめでとう || || 君が生まれてちょうど17年 || || こんな素晴らしい日に立ち会えて私はすごく幸せです || || そういえば前にバラードやりたいって言ってたよね || || そのバラードのための詩をプレゼントしたいと思います || || ・ || ・ || ・ | 澪「う~ん、なんか思うように書けないなー…」 クシャクシャ ポイッ 澪「梓…」 ―――――――――― ―――――― ――― チュンチュン…… 澪「んん…」ムクッ 「わっ!もうこんな時間!?」ガバッ バタバタ バタバタ…… …………………………… ~ 3-2 ~ 澪「はぁ…」 唯「澪ちゃん溜息ばっかついてると幸せ逃げちゃうよ?」 澪「そうだね…はぁ…」 唯「ほら、言ったそばから!」 澪「ごめん唯…はぁ…」 律「何があったか知らないけどこいつは重症だな」 紬「きっと梓ちゃんの誕生日のことじゃない?」 澪「ム、ムギ!?」 (なんで人の心の中を読めるんだ) 唯「あ、ムギちゃんおはよー」 律「おはよー」 「ていうか梓のことで悩んでたのな」 澪「い、いや梓のことじゃないって」アセアセ 唯「澪ちゃんの嘘つき。チューしちゃうぞ!」 「澪ちゃんチュー(#^3^)」 澪「やーめーろー」 唯「あう~」 律「なんで澪は梓の誕生日で悩んでるんだ?」 澪「だから違うって!」 紬「プレゼントが用意出来なかったとか?」 澪「だから…違うって…」 (また人の心の中を……) 唯「そういえば今朝あずにゃんに会った時なんでか知らないけどあずにゃん暗かったなー」 澪「なんで!?」 律「澪だけが梓に誕生日メールしてないからじゃね?」 澪「あ、メールも…はぁ…」 唯「ていうかなんでりっちゃん知ってるの?」 律「あー、梓にメール送ったの遅くなっちゃったんだ」 「そしたら深夜とは思えないくらいすぐに返信来て澪のこと聞かれた」 唯「だからあずにゃん目の下にクマがあったんだね」 律「たぶん澪からのメールか電話を夜の間ずっと待ってたんじゃないか」 紬「梓ちゃんったら…」 澪「梓が…そんな…」 律「つーかなんでメールくらい送ってやんなかったんだよ」 澪「それは…」 紬「まあまあ澪ちゃんにもいろいろあるだろうから、ね?りっちゃん」 唯「それで澪ちゃん、プレゼントは準備してあるの?」 澪「プレゼントはまあ一応…」 律「まあそれならきっと梓もわかってくれるだろ」 澪「でも本当に渡したいものの準備まだ出来てないんだ…」 律「だからさっきからため息ついてたのか」 唯「大丈夫、きっと澪ちゃんの気持ちは伝わるよ!」 紬「澪ちゃん何か手伝えることがあったら言ってね?」 澪「みんなありがとう」 ~ 2-1 ~ 憂「梓ちゃんお誕生日おめでとう!」 梓「ありがとう憂」 憂「はい、これプレゼント」 梓「わぁ…嬉しい!」 憂「えへへ」 純「梓おはよー、これ私からね」 梓「おはよ純、ありがとう」 純「それで、澪先輩からはなんにもないの?」 梓「…………」 純「ないのね。。まあメールが来なかったことくらい気にしない気にしない」 憂「きっと早くに寝ちゃったんじゃないかな?」 梓「うん…」 純「あーもうっ!誕生日なんだから明るく行こうよ」 憂「暗いのダメだよ梓ちゃん」 梓「ありがとう憂、純」 純「梓は可愛いのぉ」ナデナデ 梓「撫でないでよ~」 憂「梓ちゃん可愛い!」 ~ 3-2 ~ <昼休み> キーンコーンカーンコーン♪ 澪(あれ?お弁当忘れた?) 律「おっしゃ、飯食おうぜぃ!」 唯「お腹ぺこぺこ~」 紬「あら?どうしたの澪ちゃん?」 澪「今朝寝坊しちゃって急いでたからお弁当忘れちゃったみたい」 「購買に行ってくるから先に食べてていいよ」 律「いってらっしゃーい」 唯「了解しました澪ちゃん隊長!」 紬(梓ちゃんにメール送らなきゃ…) ~ 2-1 ~ 梓憂純「いただきまーす」 憂「梓ちゃんこれ作ってみたんだ」 梓「おいしそー」 憂「はい、あ~ん」 梓「あ~ん」パクッ 「幸せ…」 純「憂、私も食べていい!?」 憂「純ちゃんの分もあるからどうぞ」 純「さっすが憂!出来る子は違うね」 梓「?」 (ムギ先輩からメールだ) 憂「どうしたの梓ちゃん」 純「嗚呼…うま…」 梓(購買に来て?なんでだろ?) 憂「梓ちゃん?」 梓「ちょっとムギ先輩に呼ばれて…購買に行ってくるね」 憂「なんだろうねー?いってらっしゃい」 梓「ごめん、じゃあ行ってくるね憂。純も…」 純「うまいよコレ!憂って天才!」 「あ、梓いってらっしゃい」 ~ 購買 ~ 澪(焼きそばパンとジャムパンにしよっと) 梓(あれは…澪先輩!?) 澪(ココアも買おうかな) 梓(な、なんで澪先輩がここに!?ムギ先輩はどこ?) 澪(さて、こんなもんかな…って梓っ!) 梓(わっ!澪先輩と目が合っちゃった…) 澪「や、やあ梓」 梓「こ、こんにちは澪先輩」 澪梓(どうしよう……) 澪「えーと、梓もお弁当忘れたのか?」 梓「いえ…ちょっとムギ先輩に呼ばれたんですけど…」 澪「え?ムギなら教室で唯達とご飯食べてるけど…」 梓「本当ですか?じゃあどうして…?」 「あ、ムギ先輩からメールです」 澪「なんだって?」 『頑張って!梓ちゃん!』 『もう会ってたら澪ちゃんも頑張って!』 澪梓「…………」 {ムギ(先輩)って恐ろしい人…} 澪(でも誕生日メール忘れたこと謝らなきゃ) 「あのさ…」 梓「はい」 澪「まずは誕生日おめでと」 梓「ああ…ありがとうございます!」 (よかったぁ…忘れられてなくてよかったぁ…)ホッ 澪「それで、そのメ…」 梓「もしかしたら忘れられちゃってるのかな?って思ってたんで凄く嬉しいです!」 澪「え、あ、うん…」 梓「澪先輩が私の誕生日覚えていてくれただけで本当に嬉しいです!」 澪「そう言われると私も嬉しいかな」ハハハ… (梓、そんなキラキラした目で見ないでくれ…) 梓「それにしても澪先輩がお弁当忘れるなんてらしくないですね」 澪「そうかな?」 梓「はい、何かあったんじゃないかって不安になっちゃいます」 澪「………………」 梓「あれ?澪先輩?」 澪「昨日の夜さ、梓の誕生日プレゼント用意してたんだ」 梓「本当ですか!?楽し…」 澪「だけど…なかなか思うようにいかなくて…」 「ずっと頭抱えてたらいつの間にか寝ちゃって…」 「気付いたら学校行く時間になっててメールも送れなくて…」 「結局梓の誕生日に本当に渡したいものも準備できなくて…」 「大事な梓の誕生日なのに私だけなんにもしてなくて…」 「本当にご……」 梓「澪先輩、もういいですって」 澪「ごめん、いいわけばっかりしてごめ……」 梓「だからもういいですってば!」 澪「ごめん…」 梓「ほらまた『ごめん』って」 澪「ご…うん…」 梓「私は、その澪先輩の気持ちだけで嬉しいんですから…」 澪「梓…」 梓「あの澪先輩、ちょっとここじゃ人が多いのであっちに行きましょう」 澪「え?なんかあるのか?」 梓「いいから来て下さい」 澪「あ、うん」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 梓(ここなら誰も来ないはず…) 「澪先輩、私さっき気持ちだけで嬉しいって言いましたよね?」 澪「うん…」 梓「だけど一つだけ…どうしても欲しいものがあるんです」 澪「なにが欲しいの?なんでも言ってよ」 梓「それ聞いちゃうんですか?」 澪「気に障ったんだったらごめんな」 梓「そんなことないです」 澪「それならよかった」 梓「ていうか本当になんでもいいんですか?」 澪「もちろんだよ梓」 梓「じゃあ、私が欲しいもの…胸に手を当てて考えてみて下さい」 澪「う、うん…」 梓「目を閉じた方がきっとよくわかりますよ」 澪「うん…………」 (梓の欲しいもの…) 梓「………………」 (澪先輩まで…あと少し…) 澪「………………」 梓「………………」 (澪先輩っ…) 2
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「ふぅ、やっぱり夜は冷え込みますね。もう一枚くらい着てもよかったでしょうか……」 そうぼやきながら秋葉原の人込みを歩きます。時計を見ると7時半を指しています。こんな時間なら本当は明日でもよかったのでしょうけれど、やっぱり早く渡したいです。 「こなたさん、喜んでくれるでしょうか?」 愛しい人の笑顔を思いながら、今日の事を思い浮かべます…… 12月24日。 今日はお昼からこなたさん、かがみさん、つかささん、それに私の4人でクリスマスパーティをしました。 お昼ご飯を食べ、色んなお店で買い物をし、以前他の3人で行ったと言うケーキバイキングへ行ったり……冬休みの最初という事と、今年が高校生活最後の冬休みという事で皆大はしゃぎでした。 そうそう、皆でプレゼントの交換もしましたね。かがみさんはそれぞれの誕生石のイヤリング、つかささんはクッキーやチョコの詰め合わせ、こなたさんからは皆の名前入りのお揃いのハンカチをいただきました。私からはやはりお揃いの、それぞれの好きな色で編んだ手袋を贈りました。 こなたさんが夕方からアルバイトの予定があり、私はみなみさんのご家族と恒例のクリスマスパーティがあるので4時頃には解散となりましたが、本当に楽しい一日でした。 時間が迫っているからと慌てて帰るこなたさんが別れ際にこんな事を言っていました。 「今日明日はクリスマスだからサンタのコスプレなんだ。よかったら明日にでも来てよ。今日は多分混んでると思うからさ。」 夕方からはみなみさんの家で今日2回めのパーティです。 参加したのはみなみさんのご家族と私と母、そして今回は小早川さんもお呼ばれしていましたね。 最初は緊張していましたが、みなみさんとお話しているうちに大分打ち解けて、みなみさんと私のお母さん達とも仲良くお喋りしていました。 みなみさんにとって小早川さんは本当に大切な親友なんでしょうね。稜桜に入るまではお友達と居るところをあまり見かけず、いつも私と一緒に居たのに…… 一人っ子の私にとって妹のような存在だった子が離れていくのは、こういう形なら嬉しい事ですが、同時に少し寂しくもあります。 そんな事を考えながら時計を見ると7時を回っていました。 こなたさんがあまりに急いでいたので渡しそびれてしまった物があったのですが、それをいつ渡そうとぼんやり考えているとみなみさんが近づいてきて、 「みゆきさん、どうしたの?ずいぶんソワソワしてるけど……」 と聞いてきました。自分では気づかなかったのですが、周りにはそう見えていたようで、小早川さんまでこちらを心配そうに見ていました。 「あら。みゆき、何か用事でもあるの?さっきから時計ばかり気にして。」 「あ?いえ、そんな事は……」 ないですよ。そう続けるはずでした。が、そこで言葉が止まってしまいました。 「もしかして、泉先輩の事考えてたの?」 「え?」 「なんとなく。そう思っただけなんだけど……悩んでるなら行動した方がいい時もある、と思う。私もそうだったから。」 「……そう、ですね。お母さん。私、今からちょっと出掛けてきますね。それとみなみさん、ありがとう。」 「いえ、お礼なんて……でもがんばって、みゆきさん。」 「はい。ではいってきますね。」 自分の部屋に戻ってコートを羽織り、荷物を持って家を出ました。 こなたさんのお仕事の終了は8時だと聞いてますから、今から急げば十分間に合いそうです。 秋葉原駅で電車を降り、今日の事を思い出しながら雑踏を抜けると、目指すこなたさんのいるお店に到着しました。 時間は7時40分。まだ時間があるのでどうやって時間を潰そうか考えると、昼間のこなたさんの言葉を思い出しました。明日皆さんと一緒に行こうと約束したのですが、ちょっと抜け駆けしちゃいましょう。 カランカラン、と小気味のいいベルの音と共に、 「Merry X mas!オ帰リナサイマセ、オ嬢サ、マ……Oh!珍シイオ客様デス!」 と、聞いたことのある可愛らしい声が聞こえます。 「こんばんわ、パティさん。メリークリスマスです。」 「コナター、コナタ!アナタニオ客様デスヨ!」 「はーい、ただ今……って、みゆきさん?!」 「こんばんわ、こなたさん。その格好とても可愛いですよ。」 「どーしたのさ、こんな時間に?みなみちゃん達とパーティじゃなかったの?」 「はい。こなたさんに用があって、抜けてきました。」 「私に用って……それだけで?」 「あら。私にとっては十分な理由ですけど……ご迷惑でしたか?」 「いやいや、そんな。私だって嬉しいけど……っと、立ち話もアレだし。こちらにどうぞ、お嬢様。」 そんなこなたさんに案内されて席に着くと、ホットコーヒーを注文します。 それにしても……何だか視線を感じます。一体何でしょう?近くにいたパティさんに聞いてみましょう。 「パティさん。何だかお店に入ってから視線を感じるのですが、私おかしな格好しています?」 「Non,Non.ミユキノヨーナCuteデCharmingナ女ノ子ガ一人デ来ルノガ珍シイダケデスヨ。」 「私が、ですか?」 「Yes!ミユキハトッテモ魅力的デスヨ。コナタモメロメロナンデスカラ。」 「こらパティ!あまり変な事言わないの。コホン。お待たせしました、ホットコーヒーです。……で、もうちょっとで終わるからさ。それ飲んでゆっくりしててよ。ケーキは私のおごりね。」 そう言って、私が口を開くよりも先にこなたさんはパティさんを引きずって行ってしまいました。 外が寒かったせいか、コーヒーがいっそう温かく感じられます。ケーキも美味しいですし、こなたさんに感謝ですね。 そんな事を考えていると、私服のこなたさんが戻ってきて、向かいの席に座ります。 「いやー、疲れた疲れた。いくらクリスマスだからって人多過ぎだよぉ……特別手当出るって言っても限度があるってば。」 「ふふ、お疲れ様です。こなたさん。」 「ん、ありがとー。それで、私に用事って何?」 「ええ、これをお渡ししようと思いまして。昼間渡しそびれてしまったので。」 荷物の中からラッピングした包みを取り出して手渡します。 「ほぇ?えっと……どゆこと?」 「はい。これは『こなたさんの為だけのクリスマスプレゼント』ですから。」 「な?なんですとー?!」 すごく驚いてます……あの、そんな大声を出すと他のお客様のご迷惑に…… 「拙い物ですけど、使っていただければ嬉しいのですが……よければ開けてみて下さい。」 「う、うん……お?これは?」 「膝掛けを作ってみたんです……夜遅くまで起きているようですし、風邪を引かないように、と。」 「いや、これすっごくいいよ!本当にもらっちゃっていいの?」 「はい。気に入っていただけて嬉しいです。」 「ありがとーみゆきさん!大事にするよ~!」 とても可愛らしい、私の大好きな笑顔で抱きついてくれました……ですがこう、人目のあるところですと少々恥ずかしいですね。さっき以上の視線を感じてしまいます…… 「あ……でも、私お礼になるようなもの持ってないや。せっかくみゆきさんがこんな時間に来てくれたのに……」 「気にしないで下さい。好きでやったことですし。それに、さっきの笑顔で十分お返しになりましたよ。」 「んー……でもやっぱりそれじゃ私の気が済まないよ。みゆきさん、何か欲しいものないかな?今すぐは用意出来ないけど、ちゃんとプレゼントさせてよ。」 「そうですねぇ……それでは、こういうのはどうでしょう。少々お耳をよろしいですか?」 軽く手招きしてこなたさんの耳元に囁きます。これから言おうとする事はかなり大胆な事だと思うので、私の頬はきっと赤くなってるでしょう。 「ん?なになに?」 「こなたさんの今夜の時間を下さいませんか?」 「え……それって、えっとー。どーいうことかな?」 「クリスマスイブの今夜、私と一緒に過ごして下さいませんか?と言う事です……」 頬が熱いです……それと、目の前のこなたさんの顔も真っ赤になってしまいました。 「だめ、でしょうか?」 「いや、そんな事は……でも、いいの?そんなので。」 「そんなの、ではなくそれがいいんです。大切な人と過ごすなんて素敵だと思うんですけど?」 先程パティさんが私を魅力的だと言ってくれましたが、私にとってはこなたさんが誰よりも魅力的で大切な人なんです。そんな人と過ごす聖夜はきっと最高のプレゼントです。 しばらくして、うつむいていた顔を上げたこなたさんが私の目をじっと見て口を開きました。 「……うん、いいよ。今夜は、みゆきさんに私の時間をあげる。」 「ありがとうございます、こなたさん。」 と、こなたさんの頬に私の願いを聞き入れてくれた事への感謝を込めてそっとキスをします。今はこれで満足です。人目もありますし、一応周りのお客様には見えないようにしたつもりですけど。 「ふぇっ?ちょっと、みゆきさん?」 キスされると思ってなかったのでしょうか、ひどく慌てて周りをキョロキョロと見回します。 「大丈夫ですよ。さっきこなたさんが大声を上げたり、抱きついた事に比べれば気づかれてませんよ?」 するとある一点を指差すのでそちらを見ると、携帯のカメラをこちらに向けてにこやかに笑いながら親指を立てているパティさんや他の店員さんと目が合います……迂闊でした。お客様ばかり気にして、店員さんにまで気を回しませんでした。 店員さんに激励と共に見送られてお店を出て、母に今日はこなたさんの家に泊まる旨を連絡するとあっさりと承諾されました。その代わりと言う訳ではないですが、小早川さんがみなみさんの家に泊まるそうで、よろしく伝えるよう伝言を預かりました。 「うー寒い~。」 震えながらこなたさんが私の手をぎゅっと握ってきます。 「でも、こうして繋いだ手は暖かいですよ。それにこうすればもっと暖かいです。」 そう言ってこなたさんを抱き寄せます。びっくりしたようですが、私にされるがまま抱きしめさせてくれました。 「みゆきさんってさ、意外と大胆なんだね。」 「え、そうでしょうか?……そう、かも知れませんね。でも、こんな風に出来るのはこなたさんにだけですよ。」 「んむぅ。喜んでいいのか、照れるべきか……でもせめて人前では気をつけようね?」 「はい……それは反省します。」 2人寄り添いながら家路を歩く……ドラマか何かのワンシーンのようですね。これで雪でも…… 「あ、みゆきさん!雪降ってきたよ!」 本当に降ってきました。ひらひらと舞い落ちる雪を見上げていると、くいっと袖を引かれたのでこなたさんを見ると、ぎゅっと首に腕を回され、 「メリークリスマス、みゆきさん……」 唇を奪われました……私も心の中で「メリークリスマス、こなたさん」と呟くと愛しい人の体をぎゅっと抱きしめました…… コメントフォーム 名前 コメント 怖い話を聞いた後に此処に来るのが恒例だ -- 名無しさん (2010-06-11 00 27 07) こな×みゆ…、考えたこと無かったわぁ 新鮮で良いかも☆ -- 名無しさん (2007-12-27 22 57 22)
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2013 澪「虹を渡る時がきた」 澪「happy birthday?」 澪「律と聡と私」 澪「君でしか それでしか」 澪「夢の時間」 梓「足止め係」 秋山澪誕生日記念SS 2013 律「ダッシュ!」 唯「よーやく!」 澪「さぎをつむぐ歌」 澪「律が……転校?」 2014 律「午前3時の独り言」 律「これも澪、あれも澪、それも澪」 梓「私と澪先輩とマフラーと」 澪「キミノウタ」 澪「シアワセノサガシカタ」 紬・澪「雪見大福コンビ?」 澪「律、この花なに?」 澪「二人の探偵」 2015 律「明日澪の誕生日なんだけどさ」 紬「真夜中のいちご」 澪「誕生日のお祝いともう一つのお祝い」 律「みおとりどり」 律「プレゼントは、わ・た・し」 澪「つぎはぎだらけのうさちゃん抱いて」 澪「ずっと、あなたが好きだった。」※執事ノート(NL要素あり) 2016 澪「ささやかな誕生日会、それから」 唯「澪ちゃんが宇宙との交信を始めました」 【けいおん!】灰色グレーを味方につけて。 2017 梓「ね、澪先輩の誕生日会しない?」 2018 梓「日頃の感謝も込めて」 2019 澪「あれ、梓まだ帰ってきてない?」 2020 澪ママ「お誕日?」澪「お誕生日!」 戻る
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「あぁ、もうしっかり歩いてよぉ」 「歩いてますよぉ〜」 「ふらふらして、よう言うわ。 てか、鍵は?カバンの中?」 「そうでしゅ」 でしゅ、て・・ あたしは、のっちのカバンの中をごそごそ。 相変わらず、散らかっていて、わけがわからん… なんとか、奥底から鍵を見つけ出し、ドアを開ける。 もうすでに、できあがってしまってるのっちを ずるずると引きずって、ベッドに寝かせた。 はぁ・・ ため息一つ。 見渡すと、カバンの中なんて比じゃないくらいに 散らかった部屋。 「…のっち、、、さすがにこれはヒドイじゃろ・・」 「ゆかたん、泊まっていきますか?」 酔ってるのっちは、あたしの言葉なんかお構いなしだ。 「…泊まっていかんよ・・」 「どうしてれすかぁ」 「酔っ払いの面倒は、みれられんもん」 「酔っ払ってましぇんよぉ」 目の前には、ふにゃふにゃ幸せそうに 半分まぶたの閉じてるのっち。 あぁ・・・ダメだよ・・・・ 油断すると、全ての感情がもっていかれそうになる。 「…じゃ、その変な敬語みたいなのなんなん?」 「なにが、れしゅか?」 「のっち、、、酔っちゃうと、いつもそだよね」 「うへへw」 のっちは、右手で顔を抑えると へらへらっと笑った。 そう、のっちは酔っ払うと 変な敬語を使う。 だからきっと、あの時 のっちは、酔ってはいなかったんだ・・・ むにゃむにゃ。。。 言葉にならないコトバを呟いて のっちは眠ってしまった。 そっと、手をのばす。 触れるか触れないか。 いつもその距離で、止まってしまう。 きっと触れてしまったら 崩れてしまうから。 とめどない 愛情と後悔。 どんどん溢れでてきて 溺れてしまいそうだよ。 その前に帰ろう。 そう思った瞬間 手をぎゅっとつかまれた。 えっ!? 起きては、、、ない。 眠っている。 −もう、なんなんよ。。。 呟いた言葉は 部屋の片隅に消えていった。 同時に、流れ出てくる涙。 なんで なんでこんなに好きなんだろう。 なんで あの時 のっちのことを つかまえておかなかったんだろう。 一年ちょっと前。 今日と同じように 酔っ払ったのっちを連れて帰ってきたことがあった。 ゆかも、今日よりは酔っていて 二人とも、とてもいい気分だった。 のっちたちもオトナになったねぇ。 なんて他愛のない会話をしてたんだと思う。 正直はっきりとは覚えてない。 ただ、きゅうにのっちが静かになってからのことは 昨日のことのように鮮明に覚えている。 急に黙り込むから 「のっち、どしたん?」 そう言って、少しのっちとの距離を縮めた。 顔を上げて、ゆかを見つめるその瞳は 今まで見たことがない表情をしていた。 その瞳に、ココロを奪われた瞬間。 そっと、頬にキスされた。 軽いノリでなら、何度かしたことがあった。 でも、そのキスはそんなのじゃなかった。 戸惑ってコトバがでないゆかにのっちは 「ゆかちゃん、、、のっちと付き合ってよ」 と言った。 わけがわからなくなったゆかの口から ようやくでたコトバは 「なぁに言っとるん。のっち、だいぶ酔ってるじゃろw」 だった。 のっちは 「あぁ、、、だねぇ・・今日はかなり呑んだもんねぇ」 そう言って、そのままベッドに転がり込んで眠ってしまった。 その時は、ほんと 別に好きな人がいたんだ。 けど その後 どんどん どんどん のっちに惹かれていった。 あの夜の瞳が頭から離れなくなった。 きっと、あの瞬間 堕ちてしまってたんだね。 日々、後悔に飲み込まれていく日々。 苦しくて 苦しくて・・ 耐え切れなくなって ぶつけようとした時 のっちの右手に見たことない指輪。 ほんとに手が届かないとこにいってしまった。 けど、 想いは消えることを忘れてしまったかのように 未だ、ゆかはのっちに 囚われたままだ。 今だってほら 繋がれたのっちの右手に光る指輪。 身動きの取れないあたし。 行き場を失った想いは 涙となって流れ出る。 うっ・・・うぅ・・・ のっち・・・ ゆかをもう 自由にして、よ・・・ n-side 目が覚めると ゆかちゃんと手を繋いでいた。 てか、 んなとこで眠ってたら風邪引くじゃん・・ ふとんをかぶせてあげようかと思ったけど やっぱ、お姫様はベッドだね なんて。 起こさないように ゆかちゃんを、ベッドに横たえる。 あれ、涙のあと? なんか、あったんかな・・ 胸がぎゅっと 締め付けられた気がした。 そっと手を伸ばし 涙の跡を拭う。 もっと頼ってくれたらいいのに・・ 弱さをみせて欲しい。 のっちは、いつだって ゆかちゃんの味方なんだから。 無意識にカラダが動く。 あの日と同じとこに 頬に 唇をおとす。 あ、やば・・ なにしてんだか、今さら・・ 相変わらずな自分に苦笑いし ソファに横たわり 再び、眠りに落ちていった。